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1日目、女満別で借りたレンタカーは明るいシルバーのマツダアクセラセダン2000、初めて乗る車。荷物を開いて必要なものをセットアップ、三脚、カメラ、バッテリー充電器、AC電源、Powerbook。車はカーナビ付きだが電源をなんとシガーライターから取っている、これでは困るのでスタッフに相談するも処置なし、しかたなくPowebookを使うときは抜き差しすることにして、ペットボトルのお茶を一本買って出発。
走り出すとすぐ北見方面高速の入り口がしかも無料とある、地図を確認しようと入り口脇の駐車スペースに車を乗り入れる、地図にもナビにも道は出ていない、新しい道のようである、これから先充電しながら走るのにナビが使えないのも不便、カーナビでカーショップを探してみるが案の定何も見つからない、高速に乗らずカーショップを探しながら39号を北見に向けて走ることに、飛行機は到着が30分ほど遅れたのでまもなく昼になる。道は車は少ないのだがスピードは前を行く車に依存する、追い越しのできるところはどんどん追い越す、北見でいくつかスーパーを過ぎたあとイエローハットを見つける、シガーライターのアダプターはすぐ見つかり値段も500円しない、これで面倒は簡単に片付いた。スーパーですぐに食べれるもののほか2日分ぐらい目安に食料を仕入れいよいよ本当に出発である。 今回は地図を見て大まかなルートを決めている、まずは大雪の東側を目指す、普通なら北見から39号で西に石北峠に向かうところを留辺蘂(るべしべ)から39号の10キロほど南を平行している道にはいる、道はいろいろある。置戸は南北を山に挟まれ東西に長い酪農地帯で起伏があり遠くを見通せるようなところではない、牛はよく見かけるが人の姿を見かけることほとんどない、何度も車を止め写真を撮りながらほとんど車のない道を行く。ジャガイモの花がちょうどいい時期に来たようである麦もだいぶ黄色く染まっている、しばらく行くと鹿ノ子ダム、ダムのすぐ下には川に沿ってキャンプ場がある、この次期誰もいないがとても気持ちの良さそうなところ、ダムを過ぎると道は未舗装路となる、常呂川に沿った林道である、北海道の林道はどこでもそうだが通行止めでない限りよく整備され走りやすい道である場合が多い、ここもそんな走っていて楽しい道だった途中すれ違った車は2台、止めていて追い越して行った車は1台、やがて川からはずれくねくねと上るとすぐ勝北峠、網走からいったん十勝側に出たことになる、7キロほど下ると273号に突き当たる、すぐ左にあるパーキングに一台トラックが停車している273号も交通量は少ないようで1台過ぎてしばらくするとまた一台というふうである、林道を上ってくる間そこら中で見かけたのだが、いろいろな色が一所にまとまって咲いていることが多いのにそのパーキングの端で咲いていたのはすべて青紫のルピナスだった。 ![]() 北に向かうと6キロほどで三国トンネル、それを過ぎると上川へ大雪の地である、大雪湖畔まで行ってそこから西へ上る道を大雪高原温泉へと向かう、時間は既に3時半を過ぎていた、水量のとても多い川沿いに土ぼこりを引きずって行く。すぐにそこに着いたのだが既に風呂は時間が過ぎて入れなし、入山は午後2時までとなっていて、その奥にあるいくつかの沼に1時間でも行ってこようというのは無理だった、クマの出没がありそのような制限がなされているのだった、そこからは山の頂は見えないもののすぐ間近にまだ多く残る雪渓がよく見えた、この時期これだけ雪があるということは5月頃この温泉はまだ完全に雪の中だろうか。 ![]() 4時といっても日没まで3時間はある、もう少し移動することにして再び出発、道々写真を撮りながら湖畔の273号にもどると、来たときには気づかなかった反対側、湖におりて行く道を見つけ、その道を行くと広い公園のようなところに行き当たる、そこは湖岸というより流れ込む川の岸に面していた、低いところなので太陽はすぐに山陰に入り涼しさが増す、ふと気づくと視線の先100メートルほどのところに2頭の鹿が、そうかここはクマや鹿の領域なのだな、もう少し移動するつもりが、簡単に早い夕食をとると、いつの間にか今夜はここと決めていた、車内から時々鹿を眺めながら暗闇に閉ざされる前に寝てしまった。 ![]() 荷物を少しでも軽くしようと選んだ夏用の寝袋、これが全く役に立たず、寒さに目を覚ます、着ることは無いだろうけどと持ってきた長袖のフリースを着込んで再び眠る、次に起きたのは12頃、辺りが何か明るいのでよくよく見るとよく晴れた空に満天の星・星・星、すっかり目を覚まし外へ出てみる、次に三脚をたてカメラをつけ、ふとクマはだいじょうぶかな? でやっぱり広角しか無いでしょう、満天の星それもボーッと霞んでるようなのは天の川なのだから、しばしクマを忘れ、ピントは? ファインダーで見ても、モニターで見てもなんだか合ってない、ISO3200で解放30秒、17ミリでも30秒では星は点にならない、試しに400ミリピントはいくらか合わせやすいが、星は5秒でも点にならない、あれこれやっているうちに星は動いて位置を変えて行くし、少しガスが出始めて切り上げた時間はちょうど2時、機材を車内に放り込み再び眠る。 ![]()
一度行くと、もう一回、二度行くとまたと、何度も回を重ねてその場所ばかり行くことになる
まあそれも無駄なことではない、 時間帯・天候・季節全て同じ状況はないし当然同じものも違う表情を持つ だがやはりひと月の間に何度も行けば新鮮さはないし同じようなものを見ることになる で静岡に行くことに、時期的には新緑を見たい、あと山深い南アルプスの南端である 長野山梨に北側が接していることも行く動機になった 最近の行動傾向としては一つの地域にとどまって時間の経過による変化を追うというよりも 次から次へと移動しながらその時々の時間帯や場所によって対象を換えていく そう言いつつもう一つ動機のようなものが 例えば一本の道がある目的地が中程にあったとしよう、で目的地に着く だがそれでそのまま素直に帰れない、その道の先が目的化してきてしまう その結果、行き着くのは岬の先端のようなところになる 以前はその岬の先端が好きなのだと理解していたが、そうではなかった 岬ばかりを行っているわけではないからだ その道の先、またその道のもう少し先に何かがあると思って ちょっと狭い曲がりくねった山間部の道を快適に飛ばしていて、 対向車とすれ違った瞬間フェンダーミラー同士がぶつかり合って、 ミラー部分が吹っ飛んだ 車を止め走り戻って路上に落ちたミラーを拾い上げた、 20数片にくだけてはいたがプレートからはがれずにいた、 背面の固定用のツメ4本のうち2本が折れていたが残りの2本のツメで取り付けると像は各片に同じものが映るというかなり紛らわしい状態、 それでもないよりはましと走り出す、ナビでデイーラーを検索すると15キロの清水市内に3店とある。 3店のディーラーにミラーの在庫はなく部品販売会社を教えてもらいさらに数キロ、 案内図まで描いていただいたので迷わずに着き、無事にミラーを取り付けた。 そこまでに2時間近く費やしていた。 当初の目的はチャラにして、ナビで、行き先を検討。 静岡市の北の井川湖からさらに北に道がのびて山梨に通じることを確認 行き止まりより、その先がある方がいい、先へ先へ行ける いくつか小さい街や集落を過ぎダム手前の橋の上で撮影してると 後から来たカメラ持った人が近づいてきてそのカメラで使い方が分からないので 撮ってくれという、連れの人があの橋をアプト式の列車が通ると教えてくれる 道理で傾斜がきついわけ、そこで始めてそれが大井川鉄道であることに気づいた ![]() 井川湖から小河内川沿いに井川-雨畑戦に入る 入り口に手書きの通行止めの表示があるが、行けるとこまで行くことに ![]() ![]() 何度目か車を止め写真を撮っていると 先方から歩いてくる男性が、話を聞くと数人で山菜を採りにきて 今車が道を塞ぐ岩で立ち往生しているという、鋭い岩でパンクしたとも 静岡側に抜けられるかと問うと分からないが、雪があって無理だろうと てっきり静岡側から来たのだと思ったがこの先山伏までの静岡側で別の道からこの林道に入ったらしい しばらく行くと確かに向こうからこちらに向かって止まる車があり、路上に崩れた岩に阻まれていた 彼らはこちらの車を見てここを越えれば、もう大丈夫とほっとした様子、 ここまで来るのにだいぶ苦労したそうだ ![]() 彼らがその岩を乗り越え挨拶をかわし去った後 しばらく徒歩でその先へ行ってみた何カ所か路面に岩が崩れ落ちそれを彼らが越えてきた痕跡を見た しかしそこは地図で見る限りまだ峠までの中程の地点だった 季節を変えいづれまた来たい ![]()
先週菅平から見た北アルプス
もうすこし真近にそのガリリとした山容を見てみたい 春は霞で視界が良くないので山の近くまで行ってと 白馬を目指したものの、やはり霞んでいて 山懐に入る道はまだ多くが閉鎖中、さてどこへ やっと雪が消えたといった青木湖畔で水面を撮影、木崎湖をへて南下、 扇沢からはどんな視界だろうか、何年ぶりか知らないがこんなところだったろうか、 何かもう少し広々した所だったような、人はまばらで切符売り場に並ぶ人もいない、 しばらく山を見上げその後の行動をあれこれ考えてみるのだが これではいくしかないと大観峰まで行ってみることに、 黒部ダム・黒部平と乗り継ぎロープウェイに 眼下の雪は一面風紋のようなしわが覆っている 日のあたる斜面の雪は溶解と凍結を繰り返し 斜面のカーブのままに流れるような光る縞模様となってつるつる輝く ![]() 大観峰に着いてみれば、トンネルの向こう側はどんな所かと結局室堂に向かう 大観峰が晴れていたのに2450メートルの室堂はガスで真っ白な世界で ![]() 雪の中を歩くと三脚を立てた人が一人晴れ間を待っている様子 通り過ぎると少しガスが切れかかる 遠くに後から歩いてくる二人ずれの姿が微かな背景にシルエットのように見える ![]() ここまで来ることも真冬のような状況も考えてなかったので 動いていないとすぐに体が冷えきってしまう、体を温めにホテル内へ しばらくして次のトロリーバスが15分後なのを確かめ、 再び外に出てみると、20分足らずの間にすっかり晴れ渡っていた ![]() 大観峰で乗り継ぎの合間再び展望台に立つ 光はだいぶ傾いて雪面の縞をはっきり浮かび上がらせている 終発一本前のロープウェイで下る、乗客は私一人 7分の間シャッターを切り続けた ![]()
最初ココに来たのは11月の初め、3ヶ月足らずのうちに4回目。この前は、先週、小雪が舞い続け少し暗い印象だったのに比べ、今回は一段と積雪は増えたものの日がさし明るくまぶしい、その上この強風、頭上は晴れているのに吹き上げられた雪は目の前の視界を完全に奪うほど、除雪してある道にもかかわらず吹きだまりに立ち往生してしまう、道幅の全くないところで雪の壁に突進と後退を繰り返しなんとかUターンほかの道に向かう。左に折れればスキー場続く道を曲がらずに真っすぐ進む、前々回ノーマルタイヤで来て2〜3センチの雪に怖い思いをしたところ。相変わらず風は強く、突然雪煙の中ラリー仕様のカラフルな車列が現れる、どうやら雪上レースの会場のよう、スタッフらしい人影も見えるが、この視界の悪さではすぐに始められそうにない。また風が強くなり進めなくなる、視界が戻るのを待って、だいぶ吹きだまり始めた道をやや右に登り始める登りきったあたりに除雪車が放置してありその先は除雪していない。行き止まりである。前方晴れていれば南に向かい広く低く落ち込んだ畑の向こう遥かに浅間が見える高台の上に出た。前から日がさし、後ろから強風が雪を叩き付け、頭上は青空。しばらく車を止め、なにか大きな流れの中にでもいるような浮遊間の中、風を聴き、雪が吹き飛ぶのを見続けた。
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12月の半ば過ぎ、当然冬用のタイヤに換えてくるべきだったが、ここへ来ると決めていたわけでもなかった。雪と言っても多くて2・3センチ。
![]() 冬期閉鎖の道に乗り入れる、わだちはあるが今朝のものではないようだ、それも多くて数台。畑の中の脇道に車を入れゆっくり進む、よく晴れて畑の雪はたちまち消えていく、道端に真っ白な丸いものが点々と、車を降りてよく見るとそれは雪をかぶったタンポポの綿毛であった。 凍てついた地表から、茎を伸ばした高さだけ早く朝の光を真横から受け、ほかに何も生きている者のないところでそれは白く白く光っていた。 ![]() ![]()
七倉山荘前の駐車場、ここから先一般車は入れない、タクシーが動き始めるのを待つ人が何人か。
ゲートの先橋の向こうトンネルの入り口まで行ってみる、あたりを何枚か写真を撮り車に戻る、バッグにレンズを選び上着と帽子手袋をそろえ、ボトルにお茶を移し靴ひもを締め、とりあえずトンネルの向こうを目指すことにする、1キロメートル以上の長さのトンネルは直線で出口がちょうど鉛筆の太さぐらいの大きさに見えている、歩き始めると内部は寒く足を速める、やがて後ろからタクシーが追ってくる音がトンネル内に響く。 トンネルを抜けると谷川沿いの道となる、深いV字谷のため斜面にも道にも日が当たっていない、木々は紅葉しているが日陰のため色が沈んで風もなく動かない、水音が響く谷の遥か先の方は日があたって明るく輝いて見える。 ![]() 日のあたらない風景を何枚も写真にする、向かうタクシーと折り返してくるタクシーが頻繁に通過するなか突然人の気配に振り向くと山歩きツアーといった一群の人たちが、たびたび立ち止まるこちらをおかまいなしに追い越していく。 数キロ先のダムまで行こうと強いて考えていたわけでもないが、谷底にいくつかのトンネルが連なったような道のりでトンネルに差しかかるたびにその先へまたその先へと、ついにダムの真下にたどり着く、大きな岩を無数に積み上げたようなロックフィルダムで、150メートル以上はあるかという高さに幅いっぱいのジグザグの道が、えっ、これを登れってというのと思わず言ってしまいそうな道である、車用に作られただけに傾斜はきつくないがすぐ見えているてっぺんに行くのに長大な回り道としかみえない、しかしダム右側の斜面はすばらしいそこに至るどこよりも赤緑黄色の木々がちょうど紅葉の見頃になっていた、日差しの角度と見上げる角度のバランスからか青空を背景にしたちょうどその部分の紅葉は光り輝くような鮮やかさである、その斜面を這い上がるように登る間シャッターを押しつづけた。 ![]() ダム湖の水はやや褐色がかった白濁で、その視界にあるものすべては先に見た紅葉のあととなっては何も見るべきものがなかった。ダム左手奥に黒いトンネルの入り口を見つけ真っすぐそこに向かった、案内図がありこの先ダム湖にそって4.5キロ先まで行けることが書いてありさらにその先湯俣・槍ヶ岳方面とある、時間はまだ昼前午後は扇沢でもと思っていたがもう少しこの先へ行ってみることに。 中に入ると先を行くらしい人声が聞こえるが先がカーブしていて出口は見えない900メートルほどの長さを抜けると数人のグループが写真を撮っていた、続いてすぐ次のトンネル、それを抜けるとほとんど人にあうことがなくなった、名前の分からない大きな鳥が頭上の木の枝で鳴いている、道は時々カーブするもののほとんどまっすぐ南に向かっている対岸までは400メートルほどで細長い湖である。 ![]() カーブを越えるたびに視線の先に見える山を確かめる、ほぼ真南に槍ヶ岳が見えるはず、3つ目のトンネルを越えると急に南からの風が強くなる、それらしい山は見えてこないかと歩く、道は単調となり次のカーブまで次のカーブとまでと引き返すきっかけを見つけられないまま歩き続ける、一人の男性に行き会いすれ違った後、槍ヶ岳はガスが出て見えないと教えてくれた、やはり見えるポイントがあるのだ同時にやはり見えないのだ、そして発電所を過ぎて4.5キロのポイントについた、風が強く河原となった湖の端では土ぼこりが巻き上がってい、お茶を飲み岩の上に横になる、1時少し前。 ![]() 再びダムに戻ったのは2時半、タクシーやマイクロバスはまだまだ登ってくるらしかった、しばらくしてそこを下り始めた少し歩いては撮影また少し歩いてはと繰り返し最後の長いトンネルに入る、体中がギシギシ痛み、空腹で車に残してきた食料のことばかり考え、来るときには気づかなかったトンネル内の100メートル毎の表示を数えひたすら歩いた。 ![]() トンネルを見るとその向こうへ行ってみたくなるらしい
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